腰をもみほぐせるようになるのは、整体師、セラピストの絶対条件。体の大きいお客さんから、細い人までどんな人が腰痛で訪れてもしっかりとコリを解消させなければプロとは言えません。
とは言っても、体格差のあるお客さん相手にどのような施術をすればいいのか分からない。そんな悩みを持つセラピストはたくさんいます。
まずは、基本となる押し方とアプローチする腰の筋肉を覚えましょう。
女性でもかんたんに出来る腰の強押しマッサージのやり方はコチラ。
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目次
腰をマッサージする際の基本は腰方形筋をほぐすことです。腰方形筋は腰椎と骨盤を繋ぐ筋肉で、コリ硬くなると骨盤が傾き歪みます。
歪んでしまった骨盤は体のバランスを崩し左右どちらかに体重が傾き、結果として腰痛を起こす原因となります。
腰の不快感や疲れを感じる方の多くが、この腰方形筋にコリがあるのでしっかりとマッサージしてほぐしましょう。
腸骨稜(ちょうこつりょう)腸腰靭帯(ちょうようじんたい)から、第12肋骨、腰椎1~腰椎4番目の椎体の肋骨突起にかけて伸びている腰方形筋。
この筋肉を上から押す形で指圧しても筋肉の形状に沿って圧を掛けられない為、圧はかかりにくく十分に効かすことは出来ません。そこで、施術者はお客さんの横に立ち親指を縦に差し込む形を取ります。
この角度は腰方形筋の筋肉の形状に沿っていますので無駄なくしっかりと体重が乗り、圧を加えることが出来ます。
縦向きに差し込んだ親指に体重を乗せて圧を加えたらお客さんの体を揺らすイメージで圧を3拍子で掛けます。
あまりに激しく揺らすと効きすぎたり気持ち悪く感じてしまうので出来るだけ優しく、カーテンが風に揺れるようなイメージで波打つように揺らします。
3拍子のリズムで圧を掛け3のところで少し圧を強くし長めに押すのがコツ効き目が増します。
基本の3拍子での腰マッサージが出来るようになったら3拍子を6拍子にしてみましょう。難しいですが、3拍子よりも深くしっかりと腰方形筋の奥まで圧が掛かります。
姿勢を真っ直ぐに保つ為に使われる脊柱起立筋。疲労が溜まり硬くなると姿勢が曲がり猫背の原因となります。
体の姿勢は腰痛と密接な関係にあるので正しい姿勢を保つ為には、この脊柱起立筋をしっかりとマッサージしておく必要があります。頸部から腰部まである脊柱起立筋の腰部にあたる腰椎の1番から5番目までをマッサージしていきましょう。
脊柱起立筋は強くて硬い筋肉なので遠慮がちにマッサージしても効きません。真上からしっかりと体重を垂直に乗せ思い切ってマッサージするのがコツ。
また、腰椎は1番から5番にかけて緩やかなアーチを描いています。そのアーチに合わせて角度をつけながら押せば脊柱起立筋の筋肉の形状に沿って圧を掛けられるのでしっかりと効かすことが出来ます。
腰椎と骨盤を繋いでいる腰方形筋がコリ硬くなると骨盤が歪み腰痛の原因となる。腰方形筋は上からではなく、横から親指を縦に差し込んでマッサージするのが腰のマッサージの基本。
3拍子のリズムで、優しく揺らしながら行うのがポイント。激しく揺らしてしまうと、マッサージを受けている側が不快に感じるので注意すること。
腰方形筋と併せて、脊柱起立筋もほぐすと腰がしっかりとほぐれていく。姿勢を真っ直ぐに保つ役割をしている、かなり強い筋肉なのでしっかりと強い圧でマッサージしないと効かない。
コツは、腰椎のアーチに沿って角度をつけながら押圧すること。アーチに沿って押すことで垂直に圧が掛かり、力が無駄なくしっかりと伝わる。