辛い頭痛に悩む人は、近年どんどん増えています。ついには、頭痛外来なんていう頭痛専門の病院まで出来るほど増えまくっています。頭痛と言えば、なんとなく女性の方が悩む人が多そうですが、実は、男性特有の頭痛もあるんです。
天気が悪くなると頭が重くなり頭痛がしてくる、パソコン仕事が続くと、なんの前触れもなく突然に、などなど頭痛の種類はたくさんあります。整体師、セラピストの皆さんは頭痛のタイプを知ることから始めましょう。
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PCでの作業時間の増加スマートフォンの普及による影響で近年、頭痛の症状に悩む人が増えています。
頭痛は明確な病気があるわけではないのに繰り返し起こる一次性頭痛と病気が原因であらわれる二次性頭痛の2つに大きく分けられ、一次性頭痛は緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛の3つに分類されます。
頭痛持ちの人の大半が抱える一次性頭痛で、年齢、性別に関わらず誰もが発症する可能性のある頭痛です。
ストレスや長時間のデスクワークなどで同じ姿勢を続け、血行が悪くなり首や頭の筋肉が緊張してしまうことで起こります。
肩や首のコリを伴う場合がほとんどで、これは原因とメカニズムが似ている為です。首や肩周りの筋肉が凝り固まると周囲の神経が圧迫され頭痛を引き起こします。
また、ストレス等による神経の緊張が毎日のように続くと脳に備わっている痛みをコントロールする機能がきちんと働かなくなり、筋肉が緊張していなくても頭痛が起こるようになってしまうことがあります。
症状として後頭部を中心に頭全体が締め付けられるような重苦しい痛みで軽い眩暈を伴うこともあります。
緊張型頭痛の次に多い頭痛の症状で特に、20代から40代の女性に多いのが偏頭痛持ちの人。
未だにはっきりとした原因が解明されていませんが頭蓋骨内の血管が広がり炎症を起こした為ではないかという説が最も有力視されています。
また発症するのが女性に多い為、女性ホルモンが何らかの形で関わっていると考えられています。
ズキズキと脈打つような強い痛みで光や音に敏感になったり吐き気などを伴い、頭や体を動かすと頭に響いてさらにひどくなる傾向があり一部の人には頭痛の前兆として視野の中に光が表れることもあります。
悩む人のほとんどが男性で数は少なく稀なタイプと言えます。
目の後ろを通っている内頸動脈が拡張して炎症が起きる為に起きる症状と考えられていますが、この炎症が起きる原因は分かっていません。
『目をえぐられるよう』と表現されるような激しい痛みを伴い一度症状が出始めると1~2カ月間、毎日のように同じ時間に頭痛が現れるようになります。
体内時計が関係している説が有力で痛みがあわられている時期は飲酒や喫煙は控え規則正しい生活をすることが大切です。
片頭痛を持っている人も同時に緊張型頭痛を発症することもあります。
緊張型頭痛は筋肉が収縮することで起こり片頭痛は血管が拡張することで起こります。この相反する原因を持つ緊張型頭痛と片頭痛の両方を頻繁に起こしてしまうのです。
片頭痛は血管の拡張が原因で起こるとされています。
つまり、マッサージや整体で首や肩、頭などの筋肉やツボをほぐして柔らかくすると血流が良くなってしまい血管を更に拡張させて炎症を悪化させてしまいます。
こめかみを押さえたり、冷やしてあげて血流を阻害し血管を収縮させると比較的に片頭痛緩和されます。
血流を良くする整体やマッサージで頭痛が解消するのは緊張型頭痛のみ。それ以外の頭痛は基本的に血管の炎症が原因ですから血流が良くなると逆に頭痛が悪化します。
緊張型頭痛には、天柱(てんちゅう)肩中兪(けんちゅうゆ)胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)の三点に的を絞ったマッサージが効果的です。
頭と首の境目にある天柱と呼ばれるつぼ、首の骨の最上部の真ん中に位置します。
うつ伏せの状態で押す時は両方のツボを拇指で同時に仰向けの状態なら片方ずつ押すのがおススメです。うつ伏せの状態で押す場合どうしても顔がベットに埋もれてしまいます。
その際、顔がベットに当たって痛かったり息がしづらい場合がありますので注意してください。
頭痛がひどい人の場合は、かなりカチコチとして硬くなっていますから一押し5~6秒ほど掛けて柔らかくなってくるまで押しましょう。
強さは好みもありますが施術する際も頭痛が発症している人は天柱を押されるとズキンと痛みが響く場合があります。強さ加減は必ず確認しながら行ってください。
首の付け根から指三本分外側に位置する肩中兪と言うつぼ。僧帽筋の縁でもありますのでうつ伏せの状態で拇指を使い下から上に向かって剥がす様なイメージでほぐしましょう。
その際、コリがあればそのコリの部分を弾くようにしこりを取る感じで行うのがコツです。
首を横に捻ると鎖骨から耳の下に浮き出るのが胸鎖乳突筋。この筋肉が緩むと呼吸が深くなり首のコリが改善することで頭痛に効果があります。
仰向けの状態でゆっくりと拇指で円を描くようにほぐすのがポイントです。また、喉の近くを通っている筋肉なので強さ加減には十分に気を付けましょう。
片頭痛と緊張型頭痛を併せ持つタイプの方へのマッサージは頭痛を悪化させる場合があります。
頭痛専門の頭痛外来を併設している病院も多くありますのでそういったケースは医師の診断をまず受けましょう。