整体師、セラピストの仕事は肉体労働とも言えます。特に、新人セラピストさんや整体師の方は、まだうまく体の力が抜けずにリラックスした手技が思うようにはできにくいもの。
頑張りすぎてしまうことで、自身の体を痛めてしまうこともよくあります。ちょっと意外かもしれませんが、施術者が痛めてしまいがちなのは、手よりも、腰なんです。
リラクゼーション業界で働く方は、手よりもまず自身で行える腰のケアを覚えていきましょう。
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ベットにお客様を寝かせて施術するのが一般的な整体マッサージ。寝ているお客様に対して施術者は上から指や手、肘などを使って体重をかけて施術を行います。
この時、どうしても前屈みがちな姿勢になりやすく腰への負担が大きくなります。それも一日に何時間も施術するとなると腰への負担は相当のもの。
もし腰を痛めてしまうと体重をうまく指や手に乗せられなくなり最悪の場合、施術が出来なくなります。
腰の痛みを我慢して無理に整体マッサージを続けると『腰椎椎間板ヘルニア(ようついかんばんヘルニア)』『腰椎分離症(ようついぶんりしょう)』などの疾患になり日常生活に支障をきたすこともあります。
前屈みの姿勢での施術は、『腰方形筋(ようほうけいきん)』『脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)』『大腰筋(だいようきん)』などの腰の主要な筋肉に負担をかけます。
これらの筋肉の疲れを取る一番の方法はストレッチをかけて伸ばすこと。
前屈みで負荷がかかり疲労している状態ですから、効率よくストレッチを行うなら前屈みの反対の姿勢であるエビ反りになるのが良いストレッチの方法です。
整体マッサージの際、特に負担のかかる腰の筋肉をストレッチで柔らかくし、施術時の腰への負担を軽減しておくことが腰痛予防のポイントです。
息を吐いた時に筋肉は最も緩んで柔らかくなり、息を吸った時と止めた時に緊張し硬くなる特性を持っています。ストレッチの際は必ず息を吐きながら腰の筋肉を伸ばしましょう。
腰の筋肉は他の部位と比べて大きく強い為、しっかりと伸ばすには何度も行う必要があります。個人差もありますから自分で伸びたなと感じるまで何度でもやりましょう。
筋肉を伸ばして柔らかくするには最低でも4秒間は伸ばし続けなければいけません。1回のストレッチにつき4秒間以上行うことを長さの基準にしましょう。
お店にある施術用ベットを使えば立った姿勢で行うよりも、気持ち良く楽にストレッチが出来ます。この時も息を吐きながら行うことを忘れずに。
マッサージ業界で働く人にとって腰は指や手と同じくらい重要です。痛めてしまう前に、腰のストレッチで腰痛予防をしっかりとしていきましょう。
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