独立開業してお店をオープンする整体師セラピストは、毎年たくさんいます。
マッサージ店を出すに当たって考えなければならないのは、必要な設備の費用と人件費です。
ベットやタオルなど施術用の設備にばかりにお金をかけても経営は上手くいきません。お客さんが来店された際、必ず行われるお会計。
このお会計の手間と時間を無駄なくスムーズに行うことが、実はとても重要なのです。
お会計時のオペレーションに掛かる平均の時間は約1分間。お金のやり取りの際に、ポイントカードがあるお店であればカードの説明をしたり、次回来店の予約を受け付けたり等も行えば、3分間近く掛かる場合もあります。
お店が込み合っていない時は、特に問題ありませんが、混雑する時間帯や予約が分刻みでぎっしり詰まっている時は、他のお客さんを待たせてしまうこともあります。
さらに、一番の問題点は、業務終了後のレジ締め作業。金銭の授受を人がやっていれば必ずと言っていいほど、事故が起こり、少なすぎたり多すぎたりといったことが起きます。
何より、閉店後にレジ締めの作業は行わなければならないので、従業員の負担はとても大きいものです。
誰だって仕事が終われば、スグに帰りたいもの。マッサージ業界でよくあることですが、レジ締めの作業はサービス残業扱いで、残業代を支払わないお店も多々あります。
あなたが開業するお店も初めは、自分一人かも知れませんが経営が軌道に乗れば、いずれは従業員を雇うことになっていくはずです。
その時、レジ締めの作業をお店の閉店後に従業員にしてもらい、残業代を支払うことになる可能性は十分に考えておかなければなりません。
一般的なレジ(キャッシュレジスター)のお値段は、3万円前後。単純な売り上げデータしか残らない、シンプルなものです。
このタイプだと、どのコースがどれくらい売り上げたのか、どの時間帯にどんな客層が多かったのかなどの、売り上げの詳細な顧客データが分からないので、お店で別に資料などを作る必要があります。
ベット台数が2~3台の小さい規模の店舗であれば問題ありませんが、複数店舗を展開してくるとそうはいきません。
そのような場合は、コンビニやファミレスなどで採用されている、POSレジと呼ばれる売り上げデータの管理が詳細に行えるシステムを内臓したレジを使います。
POSレジは、パソコンと同期したり専用のソフトを使うことで、売り上げの時間帯や顧客データなどを詳細に管理することが出来るので、効率が良く無駄のない店舗運営には欠かせません。
お値段は、リース契約になるものが多く、買い取りだと数十万円以上になるものがほとんどです。
最近では、少ないスペース、シンプルでオシャレ、POSレジよりも低価格で利用できる、タブレットやスマホを利用したPOSシステムがサービス展開されており、個人経営のマッサージ店に人気です。
スマホやタブレットをお会計時にお客さんに見せて、後は、お金のやり取りをするだけ。紙幣や小銭は、コンパクトタイプの金庫などを使って出し入れすればいいだけです。もちろん、レシートの発行も出来ます。
リース価格も月4000円前後、手持ちのタブレットやスマホにアプリを入れるだけなので、気軽で簡単に使いこなせるのも人気の理由です。
また、カード決済にも対応しているので、スマホに専用のカードリーダーを接続するだけで、カード決済が簡単に可能となっています。
レジ締め作業に掛かる無駄な時間と労力、従業員に支払う残業代を考えると、レジを使ったお会計のオペレーションは長い目で見た時に、コスパの悪いお店の運営です。
また、POSシステムは安定した店舗の拡大、効率の良い運営において必須のシステムと言えます。
その二つを兼ね備えたのが、券売機を導入した運営方法です。券売機の魅力は、レジ締め作業が必要ないこと、そして、人手不足を補える点です。
券売機は、機械なのでお釣りのミス等のお会計ミスがありません。また、一日の売り上げ、週間単位、月単位の総売り上げもボタン一つでスグに集計が取れます。
何より、お会計の際、必要な金額とお釣りの授受をお客さんが一人で行うことが出来る為、スタッフが必要ありません。
もちろんPOSシステムと連動しているので、売り上げ、男女比、コース、時間帯など、詳細なデータの集計と管理が可能です。
購入することも出来ますが、かなり高額になりますし、定期的なメンテナンスが必要です。その為、券売機はリース契約がおすすめです。
専任の担当者がメンテナンスはもちろん、操作方法や機械にトラブルが起きた際に、駆けつけて対応してくれます。
また、タッチパネル式の操作がスマホ感覚で行えるモデルが豊富で、操作方法はリース会社の担当者が丁寧に教えてくれるので、機械が苦手という方でも安心してお店に導入することが出来ます。
JRやコンビニで使われている電子マネーでの決済にも対応しているので、現金のみを取り扱うマッサージ店よりも、お客さんは気軽に利用することが出来ます。
セキュリティー面で考えても、現金を入れたままのレジをお店に置いておくと空き巣に入られた場合、そのレジごと盗まれるケースがほとんどです。
券売機の場合、100キロ以上の重さがありますから持ち出すことは、重機でも使わない限りまず不可能です。
頑丈なロックで特殊な鍵を使わないと現金を保管している扉は開かないので、お店の金庫としても機能します。
マッサージ店の運営に必要なレジは、普通のレジと詳細なデータを集計管理できるPOSレジの2種類がある。
店舗展開を考えるなら、POSレジが絶対必要。レジ締め作業は時間、労力、残業代が掛かるので無駄が多すぎる。
お会計のオペレーションを省略し、レジ締め作業をなくすことが出来る券売機を導入すると、人手不足も解消できる。
POSシステムはお店を展開していく上で、必ず必要な情報を集めることが出来るので必須。券売機を選ぶ際はPOSシステム内臓のモデルがおすすめ。
電子マネーも利用でき、盗難防止、お店の金庫としても利用することが出来る。