大腰筋マッサージをしたいけど、今の自分にはまだ出来ない。そんな、新人の整体師、セラピストにおすすめの大腰筋をほぐすアプローチは足から行う施術。
大腰筋と繋がりの深い、後脛骨筋をほぐしてしまえば大腰筋も勝手にほぐれていくんです。
後脛骨筋のマッサージを覚えて、大腰筋へのアプローチをしていき、腰痛に効くマッサージの幅を広げていきましょう。
大腰筋は腰部と骨盤を繋いでいる筋肉で、腰痛や坐骨神経痛などの症状に深い関係があります。
大腰筋マッサージを上手くできるようになれば大抵の腰痛は改善させることが出来るようになりますが、とても難しいのがこのマッサージです。
仰向けの状態で腹部に指を差し込む様に行う大腰筋マッサージは、お客さんが抵抗を感じることがあり、上手に行えないとくすぐったさを感じさせてしまうこともあります。
また、整体やリラクゼーションのお店によっては腹部へのマッサージを禁止している所も多く、大腰筋が原因の腰痛や坐骨神経痛への施術をやりたくても出来ないケースは多々あります。
そこで、おすすめしたいのが後脛骨筋(こうけいこつきん)をほぐして大腰筋を柔らかくするマッサージ。
人間の体の筋肉はそれぞれに繋がり合っていて、その中でも特に繋がり合っている関係が深い筋肉同士があります。
ディープフロントラインと呼ばれる筋膜の繋がりは、首の筋肉から脊椎にある前縦靭帯、大腰筋、腸骨筋、内転筋群、後脛骨筋などの筋肉と繋がっており、一つの筋肉が硬くなると関係性の深い筋肉も一緒に硬くなってしまいます。
その中でも特に大腰筋と後脛骨筋は繋がりが強いので、後脛骨筋をしっかりとマッサージしてほぐすことが出来れば、おのずと大腰筋もほぐれていくのです。
うちくるぶしの骨のでっぱりに小指を添えて指四本分、上にいったところが後脛骨筋のマッサージのツボです。
後脛骨筋はかなり奥の方にある筋肉なので、脛骨(けいこつ)の裏側に指を滑り込ませるようなイメージでマッサージをして下さい。
足首を内側に曲げる時に作用する筋肉なので、指を後脛骨筋の位置にセットしたらお客さんの足首を内側に曲げてみて、指先に感じる筋肉が硬くなれば後脛骨筋を捉えられています。
押し方は、親指を使って4~5秒しっかりと圧をかけて繰り返し指圧しましょう。親指だと上手く後脛骨筋が捉えられない人は人差し指など使っても問題ありません。
とにかくしっかりと筋肉を捉えてほぐすことが出来れば大腰筋は緩みます。
硬くなる感じがしなければ長趾屈筋(ちょうしくっきん/足の指を曲げる働き)などの筋肉と間違えて捉えています。
足の動きに関わる筋肉が後脛骨筋の近くにいくつかあるので、足首を内側に曲げて、きちんと後脛骨筋を捉えられているか確認しましょう。
腹部からしかアプローチできない大腰筋マッサージは難しく、整体院やリラクゼーションのお店によっては禁止されることもあるほどハードルが高い。しかし、大腰筋マッサージができるようになると、ほとんどの腰痛に対応できるようになる。
大腰筋は足にある後脛骨筋と繋がっているので、後脛骨筋をほぐすことで大腰筋を緩めることが出来る。
お客さんの足首を内側に捻ることで、後脛骨筋の位置を正確に確認することが出来る。大腰筋マッサージをしなくても大腰筋をほぐすことが出来る。
大腰筋のコリや疲労からくる腰痛には、骨盤にアプローチできるマッサージ機もおすすめです。