整体リラクゼーション業界で働きだして間もない人が体験する業界ならではの罠。
他業種から転職してくるとあり得ない!と言いたくなるような出来事がたくさんあるんです。
普通の仕事であれば正午にはお昼ご飯休憩を取るのは当たり前ですが、マッサージ業界ではその当たり前のお昼休憩が取れないシーンも多々あります。
平日は割とお昼休憩が取れるお店でも土日祝日となるとお客さんがひっきりなしに来店されるので、お店側はロスを避ける為にお客さんの波が引いてからお昼休憩を入れます。
その波が引けばいいのですが、駅前などの繁盛店になると開店から閉店までひっきりなしにお客さんが気続けます。
その為、お昼ご飯をゆっくりと食べるような休憩を取ることが難しく、10分前後でさっさと食事を済ませてスグにまた施術に入らなければならないなんてことはよくあります。
しかし、このようなお店で働いていると体を壊してしまいます。施術は体力を使いますから、長くこの業界で働いていく為には自分の体は自分でケア出来ないといけませんよね。
これから、転職を考えているセラピスト整体師さんは、きちんと休憩が取れるお店なのか事前に良く調べてから働くお店を選びましょう。
平日は自分でお店をやって、土日は会社が経営するサロンや整体院で働くセラピストや整体師はたくさんいます。
他にも、平日は会社員をやって土日だけセラピストとして働く人、コールセンターやマンション管理などをして働いて土日だけマッサージ店に勤務する人、違うマッサージ店を掛け持ちで働く人。
などなど、マッサージ業界ではWワークをする人はたくさんいます。理由はそれぞれですが、一番多いのは自分のお店を持つ為にお金を貯める為というのが多い傾向です。
既に自分のお店を運営している人でも、お客さんがお店についてきて経営が安定するには時間が掛かります。
それに、大手のサロンや駅前の格安もみほぐしのお店などの集客力には敵わないので、土日だけ自分のお店はお休みにしてアルバイトや業務委託として働くという人もたくさんいます。
しかし、週7日間も休みなく働き続けるのはかなりしんどいですから、wワークをする人は明確な目標が必要です。その目標が達成されたらwワークをやめるというのがベターです。
例えば、自分で経営しているお店にお客さんが付いて売り上げが○○万円達成したら、掛け持ちのアルバイトはやめる。開業資金○○万円貯めたら、平日の会社務めはやめるといった感じです。
これからwワークをしようと考えているセラピストは始める前に、明確で具体的な目標を設定してから始めましょう。
お客さんが自分にあったセラピストを指名できる制度を取り入れているお店はたくさんあります。
気軽に指名制度を利用してもらうことでお店の来店数を増やしたいのが経営する側の狙いですから、どうしても指名料金は安くなりがち。
300円から500円前後が相場ですが、中には、200円なんてところもあります。
さらに、その指名料金の一部をお店側が回収し残りの額を施術者に報酬として渡すというお店もあります。
自分に合った施術が比較的にやりやすい人なら別に構いませんが、体格の大きな強押しのお客さんからの指名が増え続けるとしんどいものがあります。
仮に50人指名を取って指名料金が300円、そこからお店が100円ピンハネしたとすると、50人×200円=1万円の指名料金がお給料にプラスされます。
これを高いと思うか低いと思うかは人それぞれですが、指名はあくまでも自分の施術スキルの目安として考えたほうがいいでしょう。
指名がつくということはそれだけ、あなたのファンが増えたということです。
マッサージ業界は年々競争が激化しています。乱立するお店が生き残っていくには経費削減は必須。
1台でも多くのベットを置いて稼働率を上げ、利益を伸ばす為にお店で働く従業員の休憩室が狭くなっていきます。
中には、休憩室そのものがなく従業員の荷物置き場さえないような劣悪な就労環境のお店もあります。
その様なお店は、従業員の着替えはトイレか施術用ベットのカーテンを仕切って行い、荷物は施術するベットの下に置きます。
お昼休憩のご飯は食べる場所がないので、雑居ビルの階段や路地裏で食べなければならない。なんてケースも有ります。
このようなお店は確かにお客さんは多く、利益もあり稼げますが、とても長く働けるようなお店とは言えません。
これから働くお店を探すセラピストは、きちんと従業員の休憩スペースがあるのかを面接の際に確認しておくことをおすすめします。