整体師セラピストとしてマッサージ業界で働いて間もない頃は色々な疑問や悩みを持ちます。
技術的なことなら参考書を読んだりスクールに通って習えばいいですが、教科書には載っていないことのほうがたくさんあります。
実際に、働きだして間もない新人さん達からの質問と対応をまとめました。
整体院やリラクゼーションサロンなどマッサージ関連のお店はたくさんの種類がありますが、どんなタイプのお店であっても施術を始めて最初に行うのは強さ加減の確認です。
肩や腰など基本的には体全体を触る施術がほとんどですから、体の部位ごとに強さ加減の確認を行いますよね。
この強さ加減の確認をしても、いまいちな反応のお客さんに当たった時、どうしていいのか困ってしまうのがマッサージ業界初心者によくあるケース。
何度か強さ加減の確認をしても微妙な返事で、強すぎるのか弱すぎるのか判別がしずらい。かと言って、あまりに何度も質問すると不快に思われそう。
このような時は、3回だけ強さを確認するのがベターです。
そのタイミングは、施術開始直後にまず1回、肩首まわりで1回、少し時間を空けて腰と臀部(でんぶ:お尻)の施術に入った時に最後の強さ加減の確認をしましょう。
そして、最後の強さ確認の際に「強さが合わない箇所があれば言ってください。」と指し添えれば十分です。
お客さんを不快にさせず、且つ、リアクションの薄いお客さんの気持ちを引き出すうえでは、このやり方がベターです。
施術中に話しかけてくるお客さんは結構たくさんいます。中には、筋肉や関節のことにやたらと詳しく、整体師セラピストであるスタッフにたくさんの質問をしてくる方もいらっしゃいます。
ジムで体を鍛えていて筋肉のことにやたらと詳しい人、医療関係の仕事に就いている人、はたまたマッサージ業界で働く同業者だってお客さんとして来店されることはあります。
体のことでアドバイスや知識を求められた時は、決して背伸びをせずに自分がきちんと勉強して知っていることだけを話しましょう。
整体師セラピストは治療に当たる行為や発言をすることは法律で禁じられています。体の不調の原因を特定したり、症状を断定することは出来ません。
あくまでも代替医療として健康的な生活をサポートすることが本懐ですから、専門的な医療用語などを安易に使わないよう気をつけましょう。
分からないことは分からない、治療行為に当たるような判断はせず医師の判断を仰いでもらうような接客に徹しましょう。
施術中に体の知識を話したり質問してくるお客さんは自分の知識を聞いてほしいだけだったりします。
自分が学び、実践した経験をマッサージ業界で働く人に聞いてもらって、その知識が正しいのかどうか確認したいというケースがほとんどです。
知識の張り合いをする必要なんて全くありませんから、お客さんから勉強するつもりで学んでいくのが上達の近道です。