テーピングというと、サッカーや陸上選手、力士などアスリートやスポーツをする人が使う特別なもので、運動をしない一般人には縁がない。
そんなイメージですよね。そもそも、巻き方も分からない。
仕事の疲れでスポーツどころか肩こり腰痛が半端ない。そんな方にも実はテーピングが効くんです。
目次
テーピングを巻いたことがある人は、学生時代にかなり激しくスポーツをしていた人くらいではないでしょうか。それも、整骨院や部活の顧問の先生などに巻いてもらうことがほとんどですから、自分でテーピングを巻く機会というのは滅多にありません。
まずは、テーピングの種類を覚えましょう。と言っても、たったの2種類しかありません。それは、固定タイプと伸縮タイプ。
色々なメーカーから発売されており、テープの色はほとんどが肌色で貼っていても目立ちません。
伸び縮みすることで筋肉の動きをサポートして筋肉の負担を減らすことが出来ます。痛めている筋肉に沿って貼るのが基本のテーピングです。
テープの色は白色のものが多く、よくお相撲さんが巻いています。
筋肉ではなく関節を固定するように巻くテーピングで、巻くことで関節の可動域に制限を掛けて動かないように固定することが出来ます。
動きをサポートするのではなく、動きに制限を掛けることでそれ以上のケガを予防する目的で使用します。
関節を固定するのが目的の固定タイプテーピングは、どこかしら体を痛めている状態で活動しなければいけない時に使うものですから、アスリートでもない限り使う必要はありません。
しかし、毎日のデスクワークでの肩こり、荷物の持ち運びが多い仕事や家事に伴う腰痛に伸縮タイプのテーピングは抜群の効果を発揮してくれるんです。
前述したように、伸縮タイプのテーピングは伸び縮みすることで筋肉の動きをサポートしてくれます。筋肉とはそもそもが伸びたり縮んだりして動くものなので、伸縮タイプのテーピングは言わば、貼る筋肉と言えます。
肩こりも腰痛も筋肉に疲れてしまって血行が悪くなり、疲労物質や老廃物が溜まって代謝が悪くなり硬くなっている状態。
テーピングを貼ることで疲れて動きの悪くなった肩や腰の筋肉をサポートし、動きを改善し血流を良くすることで代謝を促し肩こり腰痛をケア出来るのです。
伸縮タイプのテーピングの中でもキネシオテープです。人の筋肉と同じ張力(伸び縮みする強さ)を持っているので、使い心地がとても良く、筋肉をサポートされているのに自然に馴染みます。
筋肉と同じ力で伸び縮みするからこそ、違和感なく使えるのでテーピングを初めて使ってみる方におすすめです。
難しそうなイメージのテーピングの使い方ですが、それはスポーツ選手が巻いている特殊なテーピングをイメージしているからです。
確かにケガを悪化させない為の固定テープの巻き方などは、特殊で専門的な知識が必要ですが、一般的な肩こり腰痛などの症状に合わせたテーピングは誰でも簡単に使えます。
基本は痛い箇所を伸ばしてその上にポンっと乗せるだけです。たったそれだけなので、誰でも出来るんです。
例えば、肩こりで硬くなった筋肉にストレッチをかけて引き伸ばし、その上からテープを乗せるように貼り付けます。ストレッチをやめて肩の筋肉の位置を普段通りに戻すと、テーピングは縮んでいき軽くシワが寄りますよね。
このシワが筋肉の縮もうとする動きをサポートしてくれています。さらに、筋肉が伸びていくときも過度に伸びすぎないようにテープが引っ張ってくれるので筋肉を傷めにくくなります。
コリや不快感を感じる箇所を伸ばしてテープを乗せる。これがテーピングの貼り方の基本です。
肩こりは大きく分けて肩甲骨まわり、首すじの2タイプ。それぞれの肩こりタイプで硬くなっている筋肉に沿ってテーピングを使いましょう。
まず、女性に多いのが首すじの肩こりタイプ。このタイプは肩甲挙筋という筋肉がコリ硬くなっています。
頭を左右どちらかに傾けて下を向きます。この体勢が肩甲挙筋が引き伸ばされている状態なので、後はそこにテーピングを乗せるだけです。
下を向いてから左右どちらかに頭を傾けると肩甲挙筋はあまり伸びません。頭を左右どちらかに傾けてから下を向くという順番で行いましょう。
肩甲骨まわりの肩こりは菱形筋にテープを貼ります。菱形筋は背骨と肩甲骨の間を繋いでいる筋肉です。
コリを感じる側の腕を体の前でクロスしてストレッチを掛けると引き伸ばされます。
この体勢になると、テーピングを自分で貼ることは出来ません。誰かに手伝ってもらいましょう。
腰痛のテーピングは脊柱起立筋と呼ばれる背筋を真っ直ぐに保つ筋肉に沿って貼りましょう。貼り方は、椅子などに腰かけて前屈みに腰を丸めた状態で、背骨の両端を挟む様に縦20センチを目安に貼り付けます。
この箇所に貼ることで姿勢を真っ直ぐ保つのが容易になり、腰の筋肉の負担が軽減できます。
さらに、おへその真裏辺りに位置する第三腰椎の周辺の筋肉もテーピングでサポートしましょう。ここにテーピングを貼り付けることで、腰を捻る回旋の動作が非常に楽になります。
貼り方は、先程、背骨の両端を挟み込む様に縦に張り付けたテーピングをまたぐように横向きに貼るだけ。貼り付ける際の姿勢は前屈みなどにはならずに、真っ直ぐに背筋を伸ばした状態で貼り付けます。
テーピングには伸縮タイプと固定タイプのものがあり、伸縮タイプは肩こり腰痛に効果的。
中でも、キネシオテーピングは人の筋肉と同じ張力を持っているので、自然に無理なく筋肉をサポートしてくれる貼る筋肉。
テーピングの使い方の基本は貼りたい箇所の筋肉にストレッチを掛けたら、テープを乗せるだけ。張力が働くことで肩こりなどで動きが悪くなった筋肉の動きをサポートしてくる。
肩こりは肩甲挙筋と菱形筋に貼る。菱形筋は一人でテーピングを貼ることができないので、誰かに貼ってもらうしかない。
腰は背骨の両端に縦貼し、橋を架けるように第三腰椎の辺りに横に貼ることで腰の捻り動作もしやすくなる。