お肌の弱い敏感肌や、アトピー体質の整体師、セラピストは施術のたびにハンドクリームを使っても、垢切れや炎症を起こしてしまいます。粗いタオル生地の上からの施術による摩擦からくる手荒れに悩むセラピストにおすすめしたい、手袋をつけたままの施術。
色んな種類がある中でも、特に、施術しやすいおすすめの手袋をご紹介します。
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マッサージの仕事に付きものなのが手荒れ。毎日タオルに触れて数時間の施術をし、お店で洗濯し畳んでしまいまた使うの繰り返し。
ただでさえ手を酷使する上にタオルに手の油分や水分を吸い取られていきます。特に、敏感肌やアトピー体質の施術者は指先や手の垢切れ、切り傷が絶えません。
酷くなると親指などマッサージの際に最もよく使う部位が切れてしまい、痛みがひどくなって施術に大きな支障をきたします。
皮膚科医の推奨する手荒れを治す一番良い方法は手を使わないこと。しかし、整体マッサージ業界で働く人間には到底できません。
施術後や就寝前にハンドクリームを塗ってこまめに手のケアをしても、やはりまた手荒れがひどくなってしまう。
そんな肌の弱い人におすすめなのが手袋を使ったマッサージ。
手を保湿してタオルとの摩擦や乾燥を防ぐ効果があります。ただし、手袋によっては施術の際に悪影響を及ぼすものがあるので注意が必要です。
ドラックストアなどで販売している白い綿の手袋。
手荒れと言えばこのタイプの手袋がスタンダードで、ハンドクリームを塗って手袋をつけ就寝すると翌日には手がキレイになる安価で便利な商品ですが、施術の際に使うには最も向いていません。
理由は2つ、厚手である為に指先の感覚が鈍くなりコリをほぐしづらい点と手袋の表面が滑りやすい点です。
手の保湿に優れた手袋なので生地の厚みが3~5ミリほどあり、素手で施術するのに比べるとコリの箇所が捉えづらくマッサージの質が落ちてしまいます。
また、1時間も施術をしていると手袋の中で蒸れてきてしまい気持ち悪いのも難点です。
表面がつるつるとした断面なので施術の際、タオルの上を手袋が滑りまくります。コリを捉えられたとしても指先が滑るのでピンポイントでしっかりとした指圧が出来ません。
また、指先や手が滑ると思わぬ怪我や事故の元になり大変危険です。
そこで、おすすめなのが園芸用の手袋、素材は綿なので敏感肌やアトピーの人でも使えます。
手袋の編み方が粗めなので通気性が良く蒸れず、滑りにくいのでしっかりとタオルの上でも手が止まります。手首の部分に絞りがついているので施術中に手袋がズレることもありません。
また、ホームセンターで購入でき5枚セットのものなどであればかなり安価です。毎日使うものなので予備として少し多めに持っておくと便利です。
べたつかず、さらっとした使い心地のハンドクリームを軽く塗ってから手袋をして施術すれば、手の肌への負担は最小限に抑えられます。肌の弱い人やアトピーの方は是非一度試してみて下さい。