背中がパンパンに張って鉄板のような硬さ、そんなガチゴチの背中のこりをほぐすのは一苦労です。整体師、セラピストの施術の負担を減らす為には出来るだけ楽に速く、背中のこりをほぐす必要がありますよね。
実は、背中のこりをほぐすコツは、二の腕をほぐすことにあるんです。二の腕マッサージを習得すれば、みるみる背中のこりが緩んでいきます。
スマホやPC作業などで姿勢が前屈みになると背中に凝りや張りを感じ始め、ひどい場合は痛みが出ることもあります。
放っておくと骨格が歪み猫背やストレートネックを誘発する原因になることもあり、楽観視は出来ません。
しかし、背中は僧帽筋(そうぼうきん)に代表される大きく強い筋肉が多く、こりや張りが出始めるとかなりの圧でマッサージしなければ簡単にはほぐれません。
女性の施術者が男性の背中のこりをほぐす場合は、指ではなく肘でマッサージしないと圧が足りずほぐせないこともあるほど、背中の筋肉は硬くて大きいものです。
そこでおススメなのが、二の腕にある背中のこりに効くツボを活用したマッサージ。
意外に思うかも知れませんが、二の腕の筋肉と背中の筋肉は深く関わっており二の腕が緩むと自然と背中のこりもほぐれます。
二の腕全体をもみほぐすだけでも効果はありますが、併せて二の腕にあるツボをマッサージすることで、より効率よく背中を緩めることが出来ます。
施術者とお客さんの体格差がある場合や、ガチゴチにコリすぎて指が入って行かない程に硬く緊張した背中をほぐしていく際におすすめです。
指や肘を使い体力を使って背中の筋肉にアプローチする前に、二の腕からしっかりと緩めてマッサージすることで、楽にほぐしていけます。特に、小柄な施術者や女性のセラピストにおすすめのやり方です。
消れきは上腕の後ろ側のほぼ中央に位置し、三角筋停止部の後下方にあります。腕をまっすぐに下ろした際、肘から指三本分の高さに位置するツボです。。
コリコリとした塊のような感触を指先に感じたら、しっかりとその塊をほぐしてください。指先でしこりを解きほぐすように塊を小さくしていくイメージで行うのがポイントです。
背中のこりをほぐす他にも、肩こりや頭痛、首痛にも効果があります。親指で気持ちいいくらいの圧で10秒間を目安に押圧して下さい。
臑会は肩の後方にある骨のクボミから、指3本分下がった辺りにあるツボです。このツボは最も背中のこりや張りをほぐし痛みを和らげる効果があります。
親指を使って5~10秒間押圧した後、弾くようにマッサージするのが効果的です。
肩貞は肩の後ろ側、肩と腕のちょうど境目の部分、脇の下から約2センチ上の所にあります。ツボを押すというよりは、押しもむようなイメージでマッサージするのが効果的です。
しっかりと圧が入ると腕から指先にかけて痺れるような感覚を感じる人がいます。効いているサインではありますが、強すぎて痛がる人もいますので強さ加減を確認しながら行っていきましょう。
背中のこりは猫背やストレートネックの要因になるので、甘く見てはいけない。しかし、背中の筋肉は大きくて強い為、女性のセラピストなど小柄な施術者が大柄なお客さんの背中をマッサージでほぐすのはかなり大変な部位。
二の腕と背中の筋肉は深く関わっており、二の腕をほぐすことで背中のこりを柔らかくすることができる。二の腕マッサージのコツはツボを上手く利用すること。
消れき(しょうれき)を押す際に、コリコリとした塊のような感触を指先に感じたら、しっかりとその塊をほぐすのがポイント。指先でしこりを解きほぐすようにコリを小さくしていくイメージで行う。
二の腕のツボで背中に最も効果があるのは臑会(じゅえ)弾くようにマッサージするのがコツ、肩貞(けんてい)はツボにしっかりと圧が入ると、腕から指先にかけて痺れるような痛みを感じることがあるので、強さ加減に注意すること。
セラピストと自身の背中が疲れてしまった時は、二の腕にあるツボに鍼を使って背中のこりを解消するのがおすすめです。