リラクゼーションマッサージ業界で働く整体師、セラピストの悩みと言えば、施術中の親指や手首の痛み。
放っておいてもきっとスグに治る、痛いのは慣れるしかないと諦めていませんか。きちんとした手の痛みの知識とケアを怠ると深刻な問題になります。
取り返しのつかない深刻な状態になる前に、自分の症状と照らし合わせて確認してみましょう。
施術で親指を痛めない為のストレッチ動画を紹介しています。
https://www.momisuta.com/massageprofessional/15/
親指の痛みの部位と種類に合わせたケアはコチラ。
https://www.momisuta.com/massageprofessional/570/
目次
整体やマッサージは手を使い続ける仕事。一般人の何倍も手に負担を掛けるのでケガや腱鞘炎などのリスクはいつも付いてまわります。
一番恐いのは、手や指の痛みに慣れてしまい何も対処しないこと。
特に女性は親指の付け根から手首に掛けて“びりびり”とする痺れと痛みを伴う腱鞘炎(ドケルバン病)になるリスクが男性の数倍高い傾向があります。詳しくは、親指付け根の痛みドゲルバンは職業病!腱鞘炎の症状とセルフチェック
放っておくと施術出来なくなるほど症状が悪化してしまうこともあるので、日々のケアが肝心です。
痛くなりやすい部位は施術で一番使用する親指の付け根付近から手首に掛けて。
自身で出来るセルフケアは3つあります。既に痛みのひどい方は早速すべて取り入れてみて下さい。
痛めてしまった親指や手首を回復させる為には施術中の負担を軽減させることが大切で、手に掛かる体重や力の負担を分散させてくれる手のサポーターやテーピングはおすすめです。
しかし、それぞれに欠点があります。テーピングは手のサポータに比べると付けていても目立ちませんが、毎回付けるのが面倒で巻き方が難しいこと。
手のサポーターは簡単に装着できますが目立ってしまうので恥ずかしかったり、お客さんの前でつけていると手をじっと見つめられて心配されてしまったりして気が引けます。
そこで、おすすめなのがテーピングの目立たなさとサポーターの手軽さを併せ持つ整形外科医監修の親指と手首を守るサポーター。
テーピングのように肌色で簡単に装着でき親指から手首までしっかと補強できます。不必要なパーツが一切ないのでスッキリとしたシルエットで目立ちません。
これならお客さんの前で付けていても違和感なく使えますが、どうしてもお客さんの視線が気になる方は施術直前まで外して置けば大丈夫。とにかくシンプルな構造なので付け外しがとても簡単、ほんの数秒で終わります。
手のサポーターは数多く販売されていますが親指と手首を同時に補強し目立たずシンプルで着脱が簡単なものは滅多にありません。
それらの品質を持った製品になると、5000円前後する高額なサポーターなので試しに買うのは少しためらってしまいます。
こちらのサポーターの価格は2000円、腱鞘炎の専門医が作った製品なので他の通販で売っているサポータより品質が良く安心して使えます。
痛んでいる手は使わないのが一番の治療ですが仕事である以上そうはいきません。
手を使わずに肘で施術することが出来れば回復が早まり今後、手首や親指を痛めるリスクを下げることが出来ます。セラピストや整体師として長く働いていく為には必須のスキルです。
しかし、肘を使った施術は指で行うよりも難易度が高く身に付けることは容易ではありません。そこで、おすすめなのがお尻だけ肘で施術することです。
お尻は体のどのパーツよりも脂肪が厚く強靭な筋肉です。
ほぐすことで腰や脚を緩める効果があるので、施術の始めの段階でしっかりと肘を使って圧をかけほぐしてみて下さい。詳しくは、初心者におすすめ!肘を使ったお尻マッサージは横向きで中殿筋をほぐす
硬いままの腰や脚を施術すると手に負担が掛かりますがお尻をほぐすことである程度、柔らかくなった後であればそれだけ手への負担を軽減させることが出来ます。
お尻を肘でしっかりとほぐせるようになったら、腰や背中の肘での手技も覚えていき指と手の負担を軽くしていきましょう。
手首や親指の痛みの原因のほとんどは炎症です。整体やマッサージで一日に何時間も酷使した手の筋肉は炎症を起こしびりびりとした痛みを引き起こします。
鉄則は冷やすことです。施術後すぐが理想ですがお店の中でそうも行かないという方は自宅に帰りお風呂に入ったら必ず痛みを感じる部位を冷やしてください。
氷水や氷嚢を使って10分~15分を目安に患部を冷やしましょう、炎症を沈めることが回復の近道です。
アイスサロンパスや冷却スプレーが便利でおすすめです。
手首と親指の痛みを甘く見てはいけません。悪化していけば包丁が握れず料理が出来なくなったり、服のボタンを掛けることが出来なくなるなど日常生活にまで支障をきたし手術が必要になることもあります。
特に女性は男性よりも痛みに強い為、我慢してしまう傾向があります。痛みをを感じ始めてから症状が悪化していくスピードは早いので、躊躇している間にサポーターや冷却スプレーなどを使ったセルフケアで対応できなくなります。
手首付近にびりびりとした違和感を感じたら、すぐにセルフケアを始めて下さい。それでも痛みが改善しない場合は、すぐに整形外科を受診しましょう。