美容師さんに教えたい!座ったままできる肩こりマッサージ

美容師さんに教えたい!座ったままできる肩こりマッサージ

美容師さんにしてもらう肩や首のマッサージは美容室に行く楽しみの一つです。美容師の皆さん、整体師セラピスト顔負けの座ったままできる肩周りのマッサージを覚えてリピートしてもらえるよう頑張りましょう。
 

髪を切りに美容室に行ったとき何気に楽しみなのが、シャンプー後の首や肩周りのマッサージ。手や腕まで入念にしてもらえたりするところもあるので、至れり尽くせりで眠たくなってしまいませんか?

美容室のオプションサービスでアシスタントの方がやってくれることが多いマッサージサービスですが、時には、セラピスト顔負けの上手な肩もみをしてくれる人もいたりします。

整体師やセラピストと同じく「手」を使う職業ですから、手の感覚が敏感でコリを捉えやすいのかもしれません。せっかくやってもらえるなら、しっかりと効かせてほしい。わがままかも知れませんが、これがお客さんの心理と言うものです。

美容室の椅子に座ったまま出来る肩こりマッサージを勉強していきましょう。

 

コツは3つの筋肉をほぐすこと

セラピストや整体師が肩をほぐす際は、色々な筋肉をにアプローチしますが、それは施術用のベットがあればの話。椅子に座ったままで、肩をしっかりとほぐす際に抑えるべき筋肉は大きく分けて3つだけです。

肩甲挙筋(けんこうきょきん)棘上筋(きょくじょうきん)棘下筋(きょっかきん)

この3つの筋肉の場所とほぐし方を覚えましょう。

肩甲挙筋のほぐし方

肩甲挙筋棘上筋棘下筋

首と頭の付け根辺りから肩甲骨の内側上部にかけて付いている肩甲挙筋。肩を動かすときに使われる筋肉で肩こりの人のほとんどがこの筋肉がコリかたまっています。特に、女性の肩こりの人は肩甲挙筋が非常に硬くなっています。

まずは、親指の付け根である手根部分と小指側の手の平を使って軽く円を描く様に、首すじから肩甲骨にかけてほぐしていきましょう。3回ほど往復させたら、次に、親指で肩甲骨側の肩甲挙筋の付け根を押していきます。

ここは、肩中兪(けんちゅうゆ)と呼ばれる肩こりに良く効くツボです。肩がカチコチの硬い人には、しっかりと強めの圧が喜ばれます。

そのまま、親指で首すじのラインまで上がって行き肩甲挙筋マッサージは終了です。

棘上筋のほぐし方

肩井けんせい

ちょうど肩の骨の真上から腕にかけて付いているのが棘上筋です。腕の動きに関係している筋肉で運動不足の現代人はコリやすい箇所です。

肩の真上にあるので背の低い美容師さんには、押しにくい箇所ですから、椅子の位置を少し下げて上から乗りあげるように圧をかけるとしっかりと効かせることが出来ます。椅子が上下に動かないタイプの場合は、仕方ないので背伸びしましょう

やり方は、親指の付けの部分の手根を使って、肩の内側(首の方)から外側(腕の方)に向かって、外側に引き剥がすように押し込んでいきます。引き剥がすように圧を掛ける理由は、棘上筋の筋繊維(筋肉の流れ)が横向きに走っているので、引きが剥がす様に圧を掛けた方が効かせることが出来るからです。

手根で3回ほどほぐしたら、次に、親指で真上から真下に体重を掛けていきます。この際も、引き剥がすようなイメージで真下に体重をかけた後、外側に体重を流すと効果的です。

最後に、肩井(けんせい)と呼ばれる肩こりのツボをしっかりと押します。場所は、首の付け根と肩先を結んだちょうど真ん中で、肩の筋肉が一番盛り上がった所です。痛みを感じやすいところなので、強さ加減に注意して行ってください。

棘下筋のほぐし方

天宗臑兪

腕の付けのところから、肩甲骨の上にのっかるようにくっついている棘下筋。肩こりだけでなく、腕の疲れや背中の張りにも効くのでほぐしてあげると喜ばれます。

やり方は、肩甲骨の真ん中あたりに手根を添えて、そのまま円を描く様に渦巻き状にクルクルと手根部分を回しながらほぐしていきます。3回ほど肩甲骨の上全体を回すようにほぐしたら腕の付けに手根部分をスライドさせます。

そのまま、腕の付け根の辺りも円を描く様に手根でほぐしましょう。3~5回を目安に手根部分をクルクルと回してください。親指側の手根部分でやりづらい時は、小指側の手の平を使って行ってもいいので、どちらでもやりやすい方で行いましょう。

最後に、天宗(てんそう)臑兪(じゅゆ)を親指でしっかりと押します。肩こり、腕の疲れ、背中の疲れなどに効くツボです。

天宗は肩甲骨のちょうど真ん中にあります。きれいにツボを捉えると、腕の小指の方まで響くような感覚が現れる程に効きます。次に、臂臑は腕の付け根の真ん中辺り、しっかりと捉えることが出来れば肩までしっかりと響くような気持ちの良さがあります。

あわせて覚えたい2つのツボ

肩外兪けんがいゆ

肩甲挙筋(けんこうきょきん)棘上筋(きょくじょうきん)棘下筋(きょっかきん)の3つに併せて、おさえておきたい肩こりに良く効くツボがあと2つあります。

1つ目は、肩外兪(けんがいゆ)肩こり、腕の疲れ、背中の張りにも効くツボです。

場所は、肩中兪の少し下で肩甲骨の一番高い所から背骨を結んだ指4本分の辺りです。押すと痛くて気持ちがいい、肩こりの人には喜ばれる場所です。

2つ目は、手三里(てさんり)万能のツボとも言われ、頭痛、肩こり、ストレスなどに効きます。

場所は、腕を曲げた時に出来るシワから人差し指に向かって指二本分上にあがったところにあります。かなり痛みが出る場所なので強さ加減に注意して下さい。

手三里は腕にあるツボなので美容室のルール上押せない場合もあると思いますが、整体師がガチゴチの肩こりのお客さんに良く使うほど、効き目のあるツボなのでおすすめですよ。

手三里の詳しい解説はこちら、肩こりに効く!でも押しにくい!手三里のツボを強く押すコツ

仕上げに3つのツボを押す

肩中兪けんちゅうゆ

肩甲挙筋、棘上筋、棘下筋と順番にほぐし終えたら、最後に仕上げとして肩外兪、肩中兪、肩井の肩こりのツボ3点セットを親指でしっかりと押しましょう。

そうすることで、肩こりのほぐれたさっぱり感とインパクトが残ります。これは、セラピストや整体師もやる施術の仕上げなので、お客さんの満足度はかなり上がります。

美容師さんの補助的なスキルアップとして是非、覚えてみて下さいね。

 

まとめ

イスに座ったお客さんに出来る肩こりマッサージは、肩甲挙筋、棘上筋、棘下筋の3つを狙う。

肩甲挙筋は女性がコリやすいので、しっかりと親指で行う。棘上筋棘下筋はそれぞれのツボを狙って行うと効果的。

併せて、肩外兪、肩中兪をしっかりと押せば肩こりマッサージは完璧。まずは、ツボの場所を覚えることから始めてみましょう。

 

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ボディトレーナーダイスケ
もみすた・ダイスケ
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