肩こりがほぐせないと整体師、セラピストとしてやっていくことは出来ません、お客さんのほとんどが肩こりをほぐしてほしいからです。
しかし、肩にはたくさんの筋肉があり、どの筋肉からどんな風にアプローチしていけばいいのか分からず、手当たり次第に施術してしまいがち。限られた時間で効率よく肩こりをほぐす為に、まずは、マッサージの基本をおさえましょう。
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肩こりに効くもみほぐさない僧帽筋マッサージを紹介しています。
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目次
肩こりと偏に言っても肩にはたくさんの筋肉がありその中のどの筋肉にコリがあるのかは人それぞれです。整体、マッサージをする時間には限りがある為、まずは肩のどの筋肉にコリがあるのかを探し当てなければなりません。
お客さんからの自己申告があればいいのですが『肩こりなので全体的にお願いします』なんてケースは良くあります。マッサージ業界初心者の内は何をどこからしていいものか悩んでしまいます。
ピンポイントで肩周りのコリを探り当てほぐすことが出来るようになるにはある程度の経験が必要です。そこで、経験の少ない初心者の方におススメなのが経絡三線と呼ばれるマッサージ。
肩こりをほぐす際の基本とも言えるマッサージなので覚えておいて損はありません。
胸椎の1番目から7番目まで分かりにくい方は、うつ伏せの状態の背面の首の付け根から肩甲骨下角(肩甲骨の一番下)までをマッサージしていきます。
椎骨(背骨)の真ん中ある棘突起(きょくとっき)とその横にある横突起(おうとっき)までの間を一線。
横突起のすぐ外側の縁を二線、さらにもう一つ外側を三線として3つのラインに分けます、一つの線の太さは約5mm程度です。
一線、二線、三線のことをそれぞれ、一側(いっそく)二側(にそく)三側(さんそく)と呼ぶ場合もあります。
この経絡三線はそれぞれの線でマッサージのやり方が異なります。
まず、一線は棘突起から横突起にかけて付着している筋肉なので骨の縁から剥がずようなイメージで内側から外側へマッサージします。
この際、一線のラインを二線に寄せていくイメージで施術するのがポイントです。
この時、多少お客さんの体が揺れることもありますがあまり激しく揺らさなければ気持ち悪くなりません。適度に配慮しながら行ってください。
次に、横突起のすぐ横に位置する二線は真上から垂直に押圧します。斜めや横に圧が逃げないようにしっかりと真上から圧を垂直に掛けます。
圧はお客さんの好みもありますが基本的には強めに掛けましょう。
最後に、三線は二線のラインに向かって外側から内側へ向けて弾くように施術します。一線の施術同様にお客さんの体が多少揺れます。激しくなり過ぎないよう注意してください。
施術の順番は基本的に一線から順番に三線まで行います。
しかし、稀にこの順番では緩まない方もいます。その際は逆に、3→2→1線と施術する順番を変えてみて下さい。
ほとんどの場合このどちらかで肩周りの筋肉は柔らかくなります。
棘突起と横突起の間に位置し骨の縁に付着している一線のラインを二線寄せる際、拇指(親指)や四指を使いますがこれが結構難しくやり始めの頃は指が痛くなりがちです。
しかし、慣れて来ると一線のラインに指が引っかかる感じを覚えてきます。そうなれば、力を使わずにスムーズに二線に向けて一線を寄せることが出来るようになるので指も痛くなくなっていきます。
早い人だと一か月程で、指先に一線が引っかかる感覚を掴めますのでコツコツ頑張って続けていきましょう。
うつ伏せの状態の首の付け根から肩甲骨下角までをマッサージする肩の経絡三線をほぐせば大抵の肩こりはほぐれる。
一線は二線に寄せる、二線は真上から強めに押す、三線は二線向かって弾く、一線と三線をほぐす際は、お客さんの体が揺れ過ぎないように注意が必要。
一線をほぐすのが一番難しいので、慣れるまでは継続することが重要。